くり上がりのたし算 — 答えが10をこえたら、「10のかたまり」を作る
8+7、9+4、6+8。答えが10をこえるたし算は、小学1年生の算数のさいしょの山場です(学習指導要領では「繰り上がりのある加法」)。10までのたし算はすらすらできるのに、ここで急に手が止まる。それもそのはず、指が10本しかないので、数えるやり方がここで通用しなくなるのです。だからここからは、数える代わりに「くふう」を使います。コツはひとつだけ。先に「10のかたまり」を作ることです。
「10のかたまり」を作ると、のこりをのせるだけ
8+7をそのまま数えると大変ですが、こう考えるとどうでしょう。

7を「2と5」に分けて、まず8に2をたして10。できた10に、のこりの5をのせて15。「10といくつ」の形にしてしまえば、答えは読むだけです。学校でよく出てくる「さくらんぼ計算」(数をふたつに分けて、さくらんぼのように書く図)は、この考え方の練習です。
さくらんぼの図を書くのは、めんどうに見えるかもしれません。でもこれは、あとで頭の中だけで暗算するための「型」の練習。自転車の補助輪みたいなもので、型が身につけば図はいらなくなります。
どちらの数を分ける? — 10に近いほうを10にする
8+7は、7を分けても(8+2+5)、8を分けても(5+3+7→10+5)答えは同じです。ではどちらを分けるのがいいか。おすすめは、10に近いほう(大きいほう)を先に10にすること。分ける数が小さくてすむので、まちがえにくくなります。

9+4なら、9はあと1で10。だから4を「1と3」に分けて、10+3=13。3+8なら、8のほうが10に近いので、3を「2と1」に分けて、8+2=10、10+1=11。「あといくつで10?」がぱっと出てくることが、くり上がりの土台です。
仕上げは、頭の中だけ+タイム計測
図を書かずに頭の中だけでできるようになったら、最後はスピードです。くり上がりのたし算は、これから先の2けたのたし算にも、かけ算の筆算にも、ずっと顔を出します。ここが「考えずにできる」レベルになっていると、あとの算数がぜんぶ楽になります。
同じ10問をといて、きのうの自分よりはやくなったかを見る。まちがえた式だけをもう一度。この2つをくり返すだけで、くり上がりは着実に「考えなくてもできる」に変わっていきます。
のびてんの暗算チャレンジには「くり上がりのたし算」のテーマがあり、テンキーで答えてタイムが計れます。登録なしであそべるので、この記事のつぎに、ためしてみてください。