潮岬、読めますか — 大人も読めない地名は、ふりがなごと覚えてしまう
潮岬。犬吠埼。石廊崎。——すらすら読めたでしょうか。子どもの勉強を隣で見ていると、大人でも読めない漢字が平気な顔で出てきます。とくに地名は難読の宝庫です。
ここでひとつ、種明かしを。いまお読みのこの記事、画面の右下に「ふりがなを表示」というボタンがあります。押してみてください。冒頭の三つの岬にも、この文章のすべての漢字にも、ふりがなが付きます。のびてんでは、クイズの問題文も解説も、この「ふかぼり」の記事も、ぜんぶ同じしくみです。
地名には、大人の漢字力が通用しない
潮岬は「しおみさき」ではなく「しおのみさき」。どこにも書いていない「の」が入ります。青森県の八戸は「はちのへ」。鳥取県の境港市にいたっては、市の名前なら「さかいみなと」、漁港の名前なら「さかいこう」と、同じ字で読み方が変わります。
学校で習う音読み訓読みを組み合わせても、こうした読みは出てきません。その土地だけの、知らなければ読めない読み方だからです。つまり、読めないのは勉強不足のせいではありません。大人が読めなくて当たり前なのです。

そして子どもは毎日、この難読の世界を歩いています。読めない字に出会うと、そこで手が止まります。声に出せない言葉は、頭に残りません。「なんて読むの?」といちいち聞ける相手がいればいいのですが、ひとりで勉強している時間ほど、そうはいきません。
ボタンひとつで、ぜんぶの漢字にふりがな
のびてんの画面には、いつでも押せる「ふりがなを表示」ボタンがあります。押せば問題文も選択肢も解説も、すべての漢字にふりがなが付く。もう一度押せば、すっと消える。それだけの、単純なしくみです。
ふだんは隠れているのがミソです。まず自分の力で読んでみる。読めなければ表示する。読めるようになったら、隠してもう一度読んでみる。漢字の読みが、それ自体ちいさなクイズになります。暗記カードの表と裏を、ボタンひとつでめくっているようなものです。
クイズを解くたびに、答えの地名を何度も目にします。ふりがなといっしょにくり返し見た字は、いつのまにか「読める字」に変わっています。潮岬が読めるようになった子は、地図帳の中からも潮岬を見つけられるようになります。
「読めない」と言える大人は、いちばんの見本
隣で見ている大人が読めなくても、まったく問題ありません。むしろチャンスです。「これ、お父さんも読めないなあ」と白状して、いっしょにふりがなボタンを押す。大人にも知らないことがあって、知らなければ調べればいい——教材には書いていない、いちばん大事なことの実演です。

そのうち、子どものほうが出題者になります。「お母さん、犬吠埼って読める?」。読めない大人がいるほど、読めた子どもは得意になります。家の中に「読めるじまん」が生まれたら、その単元はもう半分覚えたようなものです。
下の確認クイズは、答えがぜんぶ「読めるかあやしい地名」です。まずはおうちの人が、ふりがななしで挑戦してみてください。