小笠原諸島はなぜ「東洋のガラパゴス」? — 大陸と離れていたことが宝になった島
小笠原諸島は、東京から南へ約1000kmの太平洋にうかぶ島々です。住所は東京都。でも飛行場はなく、行くには船でまる1日かかります。この遠さこそが、小笠原を世界自然遺産にした最大の理由です。
一度も大陸とつながらなかったから、独自に進化した
日本列島の多くの場所は、大昔に大陸と陸続きだった時代があり、そのころに渡ってきた生き物たちの子孫がすんでいます。
ところが小笠原諸島は、海底火山の活動などで海のまん中に生まれた島。大陸と一度も陸続きになったことがありません。生き物は、風や海流や鳥に運ばれて、偶然たどり着くしかなかったのです。
たどり着いた少数の生き物たちは、外から仲間が入ってこない孤島で、何十万年もかけてこの島だけの姿に進化していきました。ほかのどこにもいない生き物=固有種の宝庫になったのはこのためです。カタツムリのなかま(カタマイマイ類)が島ごと・場所ごとに別の種類へ枝分かれした例は、進化の生きた見本といわれます。

「ガラパゴス」と呼ばれるわけ
南アメリカのガラパゴス諸島も、大陸と離れた孤島で生き物が独自の進化をとげた場所。ダーウィンが進化論のヒントを得た島として有名です。小笠原はそれと同じことが起きた島なので、「東洋のガラパゴス」と呼ばれ、2011年に世界自然遺産に登録されました。

「遠い→混ざらない→独自進化」の3語でおぼえる
- 小笠原=東京都(意外な所属にびっくり)
- 登録理由=大陸と一度もつながっていない→固有種だらけ
- あだ名=東洋のガラパゴス(本家と同じ「孤島の進化」)

「なぜ固有種が多いのか」と問われたときの答えは「大陸と陸続きになったことがなく、生き物が独自に進化したから」。この一文がそのまま模範解答になります。